BigscreenでVR空間ゲーム実況してみた
はじめに
こんにちは。なもなきです。
前回に引き続きOculus GO関連の記事となります。所持されていない方は是非ご購入をご検討いただければと思います。
さて、皆さんPCゲームはプレイされてますでしょうか。 僕は中学生くらいからFPSを中心としたPCゲームが好きでよくプレイしてるのですが、最近は(昔から?)家庭用ゲームやスマホ等にシェアを取られておりさみしい限りです。 自分が楽しくゲームする様子を見てもっと興味を持ってほしい!と思うこともあるのですが、残念ながら私には現実に部屋に招待するような友達はいませんし、そもそも六畳一間の私のおうちに人を誘う余裕などありません。
現代風なやり方ではYoutube等に動画を上げる、配信するなどの方法もあると思いますが、どうせならもっとインタラクティブに視聴者とやりとりしながらゲーム配信がしたい!
そこで、ふと思いました。
「VR空間に皆を招待してそこでゲーム実況やればよいのではないだろうか?」
と。
Oculus GOで遊べる様々なアプリの中に、「Bigscreen」というものがあります。 これは、PC画面をVR空間上に表示するために作られたソフトで、なんとOculus GOでも他人のPC画面を鑑賞することができます。 さらに、公式でも大画面でゲームをプレイすることが推奨されています。 bigscreenvr.com
しかし、自分がVR空間に入って操作するとなると映像遅延などの関係で時間的にシビアなFPS等のゲームをするのは非常に辛くなってしまいます。
そこで、今回は
「自分はPC上でゲームをしながら、視聴者だけをVR空間に招待してゲーム実況する方法」をご紹介いたします。
PCゲーマー向けということで需要あるんかいな、といった感じですが興味ある方は最後までお付き合いください。
BigscreenでのVRゲーム実況のやり方
配信者側
こちらの内容ですが、基本的には下の記事にかかれているようなRemote Desktop Clientで画面を写す方法と基本的には流れは同じです。 digi-bird.com
ただ、自分のマイク音声を乗せるための手順が追加されますのでそのあたりを中心にご説明します。
1. BigscreenをSteamまたはOculus Storeからダウンロードする
まず、Bigscreenをダウンロードします。ダウンロードする手段はSteamまたはOculusがありますが、どちらでも大丈夫です。 詳しいダウンロード方法についてはこちらでは割愛します。Steamですと上のブログ記事等をご参照頂ければと思います。
2. BigscreenをRemote Desktop Clientモードで起動する
どちらかの方法でBigscreenをダウンロードしたら、Remote Desktop ClientモードでBigscreenを起動します。Steamの場合はライブラリから「Bigscreen Beta」を右クリックして「Remote Desktop Streaming Clientをプレイ」をクリック、Oculusの場合はライブラリから「Bigscreen Beta」の横にある三点リーダをクリックし、「Start in Desktop Mode」をクリックします。
3. Windows側のサウンド設定を操作し自分の声が配信されるようにする
このまま「START STREAMING」ボタンを押せば配信が開始されるのですが、残念ながらこのままでは配信者の声がVR空間に届かず、悲しい思いをすることになります。 OBS等の配信ツールではデフォルトで録音デバイスを配信に乗せることができるのですが、Bigscreenにはその機能はありません。 そこで、マイク音声をデスクトップ音声に乗せることで、擬似的にゲーム音声とマイク音声をミックスします。
まず、ツールバーの右下の音声マークを右クリックし、「サウンド」をクリックして音声デバイス設定を開きます。
次に、「録音」タブに移動し、認識されているマイクデバイスを選択し、「プロパティ」をクリックします。
最後に、「聴く」タブから「このデバイスを聴く」にチェックを入れて「適用」をクリックします。
こうすることで、デスクトップ音声にマイクの音声が乗り、視聴者側に配信者の声を伝えることができるようになります。
4. 「START STREAMING」を押し、マイクのストリーム設定をONにする
音声が配信に乗るようになりましたので、満を持して「Instruction」タブ(家のマーク)から「START STREAMING」ボタンをクリックして配信を開始します。
そのままでは配信側の音声をオフにする設定となっているため、「Your Multiplayer Room」タブ(人間が3人いるマーク)からサウンドっぽいマークをクリックして音が配信側に届くようにします。
これで配信準備が完了したため、「CONNECT TO YOUR MOBILE VR HEADSET」ボタンをクリックしてIDを表示し、視聴者に教えてあげます。(COPY TO CLICKBOARDで貼り付けてもOK)
以上で、配信者側の設定は終わりです。お好きなゲームを起動し、配信をお楽しみください。
もし視聴側でブロックノイズが頻繁に発生するようでしたら「Settings」タブ(歯車のマーク)から配信画質を「720P LOW LATENCY GAMING」を選択して頂ければ多少改善するかと思われます。
視聴者側
次に視聴者側です。今回はOculus GOでの視聴を前提に説明します。おそらく他のPCVR用ヘッドセットでも同様に視聴が可能だと思います。
1. BigscreenをOculus Storeからダウンロードする
まず、Oculus StoreからBigscreen Betaをダウンロードします。方法はスマホアプリからでもOculus GO内部からでもどちらでもOKです。割と常にトップに表示されていると思いますが、ない方は検索欄から「Bigscreen」と検索していただくのが早いかと思います。
2. Bigscreenを起動し、IDを入力して入室する
ダウンロードが終わったらBigscreenを起動し、「JOIN ROOM」をタップして部屋に入室する準備をします。
先程教えてもらったIDをID入力欄をタップして入力します。「room-」は最初から入力されているためそれ以降からでOKです。
入力が終わったら、「JOIN ROOM ID」をタップすれば、先程作成された部屋に入ることができます。
動作例
以下、配信を見ている様子のスクリーンショットです。
リビングルームやキャンプファイア等の様々なワールドで視聴をすることができます。他の視聴者が入ってきたらワールドにアバターが表示されますが、配信者はワールドに存在せず、声もモニターから聞こえます。
感想
感想ですが、今回私が1ページコラムを担当させていただきました同人誌、「Goに入ってはGoに従え!」にて掲載させていただいております。
ご興味のあるかたは是非ご購入いただき内容を確認して頂ければと思います。他のコーナーも充実、というより完全に自分のコラムはおまけで漫画、アプリのクロスレビュー、デコGo写真集等盛りだくさんの内容となっておりますので是非手にとって頂ければ幸いです。
また、製本したバージョンも7/7(土)のJapanVR Fest. – 全てはVRのためにでサークル名「Oculus GOを楽しむ会」で頒布予定です。BOOTHで既に購入されていた場合、BOOTHでの購入記録をスタッフが確認の上1部のみ、スタッフがお手隙であればサイン本にしてお渡しします。また、当日に現地で購入することも可能ですので皆様是非足をお運び頂ければと思います。
また、この記事をみて興味を持たれた方がいましたら、是非実際にやってみていただいて感想をお聞かせください。
以上、よろしくお願いいたします。